ボイスレコーダーと盗聴器の違いとは?
目次
ボイスレコーダーとは?
ボイスレコーダー(ICレコーダー)は、アマゾンや楽天、ソニーやパナソニックなどのメーカー公式サイトで多種多様の機種が売られています。
ボイスレコーダー(ICレコーダー)は、1990年頃から使われ始め、いつでもどこでも録りたい音(講義や会議、語学学習等)を録音したり、音楽をダウンロードして聴けたりするとても便利な機器で、メモ帳代わりに使っている人もいます。
最近では、その目的も変わってきていて、トラブル対策(浮気調査、各種ハラスメント、いじめや虐待)にボイスレコーダーを利用しているケースが非常に多くなってきています。
トラブル対策なので、相手に気づかれないように録音しなければならないので、隠しやすいように超小型の形状だったり、見た目にはボイスレコーダーとわからないように、ボールペン型、USBメモリ型といった文房具や日用品にカモフラージュされた製品が販売されています。
盗聴器とは?
盗聴器は、盗聴器という製品名では売られていません。(一部の通販サイトでは盗聴器の名で販売されている)。一般的な盗聴器といわれているものは、UHF帯発信機という無線式のタイプです。拾った音声を電波で発信して情報を伝え、専用の受信機で聞きます。
盗聴器を仕掛ける主な目的は、家族の素行などが心配で仕掛けるケースや交際相手の素行や浮気の有無を調べるために彼女や彼氏が仕掛ける例もあります。
企業の場合は、従業員の勤務態度や素行を知るために雇用主が仕掛けることもあるようです。
仕掛ける場合は、相手に気づかれないように電源タップや置時計、USBマウスなどの製品の中に超小型の基盤を組み偽装された盗聴器を設置します。ネットや秋葉原の電気街で販売されています。
一番の大きな違いは?
無線式盗聴器は、リアルタイムで設置場所の物音や会話音声を聞くことができるのに対してボイスレコーダーは、後から回収して聞くしかありません。
よくあるのが、浮気の証拠を掴むためにターゲットの車の中での会話や電話をしている音声を聞くために盗聴器を仕掛けたいということです。
無線式盗聴器を車に仕掛けると、盗聴電波を聞くために移動する車の後を100m~200m以内を常に追尾しなければなりません。周りの状況によっては、電波が遮られたり、ターゲットとの距離が離れてしまい、肝心な音声を聞けなくなる場合もあります。
ボイスレコーダーだと、車に設置し後から回収して聞くので、リアルタイムでは聞けませんが、車内での物音や音声をしっかりと録音してくれます。
ただし、車内の設置場所によっては、周囲の雑音に消されきれいに録音されないこともあるので注意が必要です。
コスパはどうなのか?
市販されているボイスレコーダーは、偽装タイプで数千円~2万円前後で販売されていますが、盗聴器(発信機)は、本体で3万円~4万円位でさらに専用の受信機が必要で、2万~3万円はします。
盗聴音声を録音することもできますが、別途ボイスレコーダーが必要となるので、トータルで6万円~7万円ほどするので、リアルタイムで聞けないということを除くと、コスパは圧倒的にボイスレコーダーがいいといえます。
まとめ
「盗聴器」と聞くと、なにかしら犯罪色の匂いがして特殊なものと思いがちですが、「盗聴器」は、盗聴を目的に情報機器類が使われてはじめて「盗聴器」になるのです。
なので、ボイスレコーダーを盗聴目的に使用すれば、これはもう立派な盗聴器になるのです。
盗聴器にしろボイスレコーダーにしても、情報収集した音声データや内容の取扱いには十分に注意をしないと、プライバシーの侵害や電波法違反の罪に問われるほか、盗聴器やボイスレコーダーを設置するため家に侵入すると、住居不法侵入の罪になることもあります。
音声などの情報を収集する機器類の使用目的には、十分な注意を払い、自己防衛のため、トラブル対策にお使いください。